【映画鑑賞記】明日、君がいない(2006年公開)

映画

※基本的にネタバレを気にせず書くので鑑賞前の方は閲覧を控えてください。

概要

オーストラリア映画です。私はオーストラリアの映画はこれが初めてかもしれません。

これはジャンルとしてはなんでしょうね、青春劇でしょうか。

原題は 2:37 です。

監督はムラーリ・K・タルリさん。初めて聞きますし、他の作品は無いのでしょうか?

感想

良い映画だったかと言われると難しいです。

ラストが全然ハッピーではありません

かといってバッドエンドとも言い切れないです。

話の展開としては、ミステリで言う倒叙もの

でも話の展開と登場人物の設定が抜群にハマってて、感心しました。

ネタバレとか気にしないで書きます。

話の展開としては、ミステリで言う倒叙。

最初にオチがあって、残りでそこに向かう過程を描く。

倒叙ミステリで思い出すのは「殺戮に至る病/我孫子武丸」とかでしょうか。最初にオチを描いているのですが、そのあと背景や過程をひたすら追っていくことで冒頭のオチの見方が全く別物だったことに気づくという展開です。

そこまで珍しくない展開方法かもしれませんが、この映画は上手にそれを組み立てているように思えました。

冒頭に触れた登場人物の設定が上手いのでミスリード?させられてて、でも最後はなるほど、となる。そこにこじつけ感がないですね。

あと、この映画はリアルですね。とにかくリアル。なのでハッピーエンドともバッドエンドとも言えない気持ちになるのだと思います。リアルの延長線上でしかない、という感覚ですね。

大体ノンフィクション映画とか実話に基づく系路線の映画は最後の終わり方が尻切れトンボのように感じてしまうのですが、これはあくまでも映画として1本の中で成り立っているので、鑑賞後はすっきりしています。リアルだからこそ後味悪いのかもしれませんが。

メッセージ性が強すぎるので娯楽とは真反対の内容ですが、私は意外とこういう映画も好きだということを自覚させられました。

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